個別指導結果の公表について
個別指導は、改善されてきているとはいえ、現在でも密室で行われております。そのため、全国的には各地で相当不適切な個別指導が実施されていると聞いております。かつての個別指導は、指導医療官と医師会や歯科医師会の立会人数名が連携して、指導対象者を尋問する形式で行われておりました。その目的は、監査や保険医取消処分対象者を抽出して、監査や処分に必要な証拠を収集するというものでした。その結果、開業医は個別指導に対して極度の恐怖を感じ、不適切な個別指導により多くの自殺者を排出することになりました。
個別指導は、本来、医療保険制度を適切に運営するために法律に基づいて実施されるものであるはずですが、その実態は単なる開業医いじめという側面のみが一人歩きしているようです。個別指導が本来の目的である適切な医療保険制度運営に資するものとして実施されるためには、現在の法律に基づいた適切なシステムで実施される必要があります。そのためには、実際に行われている個別指導が適切に行われているかを検証する必要があります。本来そのような検証については、立会人を派遣している医師会や歯科医師会が担当し、その実態が不適切なものである場合、医師会や歯科医師会はその改善を図るために事業を展開する必要があります。しかし、現在の医師会や歯科医師会は、そのような事業には全く無関心とのことです。
以上のことから、私個人でも個別指導の結果を公表することにより、個別指導の結果を秘密にすることは開業医に良い結果を生まないことを示すとともに、少しでも個別指導の実態が改善することを期待します。
なお、今回私が受けた個別指導は、適切なものであり、とても勉強になりました。このような適切な個別指導が全国的に実施されることを期待します。その例として、みなさまにご参考にしていただくことも期待します。また、みなさまが受けた個別指導が、私が受けた個別指導とかけ離れた理不尽なものである場合、それぞれの事件に応じた機関に対して、不満を示していただくことを期待します。その機関としては、弁護士会、国や地方行政機関の相談窓口(行政苦情110番など)、警察、医師会?、歯科医師会?などがあります。
2008年6月4日に送付された個別指導の通知
2008年6月25日に行われた個別指導の結果通知(1ページ目)
(2ページ目)
2008年8月27日に提出した改善報告書
MAIL : sotokawashika@ozzio.jp