歯槽膿漏症は、その原因や進行状況に応じてそれぞれ異なる方法にて治療されます。その中でもとくに一般的な例を紹介します。
第一段階
この写真は、通院初日の歯ぐきの写真です。歯ぐきが赤くはれています。歯と歯ぐきの境目に、黒いものが少し頭を出しているのをご覧いただけると思います。(矢印)この黒いものは歯石です。見えているのは歯石のごく一部で、この下に大きな歯石が歯に付いているのです。
最初の治療は、歯と歯ぐきの境目を清潔にするため歯ブラシを行ってもらいます。
第二段階
この写真は、歯ブラシを数日間行っていただいた後の歯ぐきの写真です。歯ぐきの炎症が改善して引き締まりつつあります。歯ぐきの中に隠れていた黒い歯石が外側に出てきました。
このように、歯石を露出させてから除去すると、歯石をきれいに取り去ることができます。
第三段階
これは、歯石を取り除いた後の歯ぐきの写真で、赤くはれた歯ぐきは改善してピンク色になり、歯ぐきが引き締まってきました。このように、歯槽膿漏症の治療後、歯根が歯ぐきから露出してくることがあります。その一方で、歯ぐきの出血はなくなり、歯を支えている骨が保存されます。
このように歯槽膿漏症の治療が施されても、破壊された骨まで元通りに回復するというわけにはまいりません。したがって、歯槽膿漏症の場合も早期発見・早期治療が大切です。
第四段階
歯ぐきの状態が改善した後、歯槽膿漏症の再発を防止するために、定期的に検査を行い、その検査結果に基づいて歯の周囲を清潔にする必要があります。
定期的に検査して歯に付いた汚れを除去することにより、歯槽膿漏症の再発を防止することができます。
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